2009年カンヌ映画祭審査員特別グランプリ受賞作品『預言者』の脚本を書いたトマ・ビデガンが、市川崑監督のドキュメンタリー映画『東京オリンピック』(1965)での射撃大会シーンに感銘したのをきっかけに、本作『孤独の暗殺者 スナイパー』映画の企画が生まれた。彼の企画に監督のフレッド・グリヴォワ、主演のレダ・カテブが引き寄せられ、さらにフランスの大手映画会社ゴーモンが正式参加を表明。そして、リュディヴィーヌ・サニエ（『８人の女たち』『スイミングプール』）、フランス映画界の重鎮チェッキー・カリョ（『ニキータ』『そして友よ、静かに死ね』）、更には、ベルギー映画界が誇る『オーバー・ザ・ブルースカイ』のヨハン・ヘルデンベルグら実力派俳優陣が集結し、極上のフレンチ・アクションが誕生した！主演のヴァンサンを演じるレダ・カテブは、今フランス映画界で最も油の乗った注目俳優で、『ヒポクラテスの子供達／Hippocrate』で、2014年度セザール賞助演男優賞を受賞し、今年、主演の本作ほか、ヴィゴ・モーテンセン主演『涙するまで、生きる』や、ライアン・ゴズリング初監督作品『ロスト・リバー』等、続々と出演作が劇場公開され、日本でもファンが急増中の人気俳優。カテブは、本作でスナイパー役を演じるにあたり、フランスの対テロ特殊部隊ＧＩＧＮ（国家憲兵隊治安介入部隊）から直々に射撃の指導を受けるなど、劇中のヒットマンシーンのリアリティを追及。本作、最大の見どころは、これまでのスナイパー映画とは異質な背景で、ごく普通の一般人の男が、ヒットマンに変貌していくその生き様。主人公の揺れ動く難しい心理描写を、レダ・カテブは見事に演じきっている！！