フランス・ニース発EA714便は、乗員・乗客90人を乗せ離陸態勢に入った。
しかし離陸直後、管制塔のわずかな指示ミスによって、小型輸送機と接触するという信じられない事故が起きる。
そして機体後方には、無残にも数メートルの穴が開く。
機体は制御不能に陥り、激しく揺れながら上昇していく。
地獄さながらの機内。このままでは、墜落は避けられない状況に。さらに不運にも墜落予測ポイントは、市内マラソンが行われるドイツ・ベルリンの市街地。
管制塔の緊急対策チームとのやり取りも虚しく、機体は絶望への軌道を描き始める。
一方、最悪のケースを想定した政府は、ミサイル搭載のジェット機を発進させる。
それは、大災害を未然回避しようとする為に、“EA714便の撃墜”を意味していた・・・・。
そんな中、残された機内では、ベテランパイロットの判断で、機体後方にある制御系統の修復を試みる最後の賭けに出ていた。
運命の鍵は、偶然乗客に居合わせた電子技師が握っていた。はたして、714便の運命は!?